梅雨に入ると、ジメジメした日が続きますが、雨が降って急に晴れ、湿度が高いとき、シロアリの羽ありが飛び出します。家の中ではお風呂場に黒い羽が落ちていたら、要注意です。シロアリの巣が近くにあります。(ヤマトシロアリ)
また、夏の夕方に羽ありが電燈の明かりに集まってくる場合もあります。近くに巣がありますので要注意です。(イエシロアリ)
被害は甚大です。天井裏に巣を作るケースが多いです。
こんな状況の時は床下や家まわりの点検を専門家に依頼しましょう。
この時期に台風がやってくる時もあります。風の向きによってはちょっとした隙間から雨水が侵入してきます。天井や壁にシミができていたら雨漏りを起こしています。柱や壁が少しずつ腐れたりします。漏電の危険性もありますので、すぐに専門家に見てもらいましょう。
家を建ててから10年~15年と過ぎてくると、少しずつではありますがあちこちに修繕の箇所が出てきます。
小さな補修で済むところや器具の交換ややり替えをしなくてはいけない場所が出てくる場合もあります。
大切な住まいですので、定期的にメンテナンスをしながら快適に住んでいきたいものですね。
【住まいのメンテナンスガイド】
1.水まわりのメンテナンス
2.外まわりのメンテナンス
建築年数とともにどのようなメンテナンスしていったらよいかをご提案いたします。
【キッチン】
●8年~10年・・・水栓金具の交換時期です。水漏れがひどくなるとキッチンの収納や床板の腐れになります。水漏れに気づいたら早めの点検を。
●12年~15年・・・ガス器具の交換時期です。毎日使うコンロです。こまめに点検して、安全に使いたいものです。
●15年~20年・・・キッチン本体の交換時期です。扉や引出の不具合・キッチン下の収納部分の腐れやシンクの傷が目立ってきたら、そろそろ交換時期ですね。同時にガスからIHクッキングヒーターに交換するのも光熱費を削減するチャンスですね。
【トイレ】
●8年~10年・・・便座の交換時期です。ウォシュレット付きの便座の交換を検討する時期です。ウォシュレットの基盤やスイッチの故障・給水パイプの水漏れが出てくる時期ですね。
修理で治ればいいのですが、年数が経っていると部品がメーカーに無い場合もあります。
●10年~15年・・・トイレ本体の交換時期です。尿石のこびり付きなどで汚れが取れなかったりで目立つようになると交換を検討しましょう。また、給水パイプからの水漏れやタンクの結露による床の腐れは知らず知らずに進行していくものです。注意しましょう。
各メーカーから節水型のトイレが発売されてますので、水資源を大切にしながら、家計にも優しいトイレをどうぞ。
【外壁】
●5年~10年・・・外壁材の継ぎ目のシーリングが紫外線などの影響をうけて収縮したり、ヒビが入ったりします、小さな日々の時は部分的に補修できますので、雨水が侵入しないように点検と補修をしましょう。
●10年~15年・・・外壁の塗り替えを検討していい時期です。外壁を手で触ってみて塗料が手に付くようになり、手が真っ白になるくらいだと、塗り替え時期です。美感的に塗装をしますので、すぐに雨漏りになることはありませんが、サッシ周りからの継ぎ目から雨水が侵入すると、内部から外壁材がもろくなりますので、要注意です。時々、サッシ周りの外壁材は手で押してみたりして点検をしてみてください。柔らかい部分があれば、張替えが必要になります。
シーリングのやり替えは塗装の時に一緒にするといいですね。
【屋根】
●10年~15年・・・屋根の塗装を検討していい時期です。屋根材はコロニアル瓦・セメント瓦・粘土瓦・陶器瓦と材質で時期も違いますが、陶器瓦を除いて塗装は必要です。美感的なところが大半ですが、コロニアル瓦は厚みも薄いので、ひび割れがくる場合が多いので早めの点検が必要です。特に屋根に太陽熱温水器を載せている場合は気をつけましょう。セメント瓦や粘土瓦は鉄くぎで止めている場合がありますので、鉄釘が錆びて太ると瓦を割る時もありますので、点検は必要です。
粘土瓦は塩害で瓦本体が錆びてきて腐れるような状態になりますので海の近くの家は要注意です。
●10年~15年・・・バルコニーはFRP防水処理をしてありますが、バルコニーの構造によっては年数が経つとFRP防水が切れる時があります。雨漏りの原因になりますので、FRP防水のやり替えをお勧めします。